2012年12月16日(日)
121216-17 [《変容の対象》]
分断の予感がある。
自制のために、
偏見や誤った判断で他人を傷つけないために、
想像力が必要だ。
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17日に日付が変わって2:40。濱地潤一さんへ今月の《変容の対象》4-5小節目を送る。
今月は音数指定に「−0」という数を導入した。意味は、"好きな音数で"。
今のところ、この指定の導入による混乱や停滞は無く、むしろ順調といえる。今月は音数指定の他に、事前に(12×12)の行列を冒頭文の一部に置いている。私自身がこの音列の制約内に身を置く事に決めているため、はじめての試みでもあるし、これだけで充分な制約となっていると思うから、これまでの音数指定の制約を少し緩める事を考えた。(この行列の使用は特に濱地さんへは強要していない。)
+
12平均律の半音の音程差を最大12等分する音の組織を基準に考えていると、そもそもA=440Hzである必然性がまったく無くなってくる。歩み寄る事はできるが、数値がややこしくなる。
基準をどこに取るかをまだ決めかねているにしろ、440付近であれば430.538971Hzか456.140045Hzといったところは表れるが、もう少し整理しないとはっきりしない。
Posted by shimaf at 22時21分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
「それはそれとして」 [告知関係です。]
久々、anti music主催のイベントです。
http://d.hatena.ne.jp/antimusic/20121222/p0
以下そのまま転記です。
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「それはそれとして」
◆期日
2012年12月22日 (土曜)
2012年12月23日 (日曜)
両日とも午後4時開演
◆会場
1日目
正福寺
(新潟県新潟市中央区西堀通7番町1548)
2日目
砂丘館
(新潟県新潟市中央区西大畑町5218-1)
◆料金
当日2500円 (2日間有効)
◆出演
1日目
Sachiko M (sinewaves)
大友良英 (ギター)
島田英明 (バイオリン)
ASUNA (オルガンほか)
福島諭 (コンピューター)
2日目
大友良英 (ターンテーブル)
Filament (大友良英とSachiko Mによる作曲作品演奏)
AGENCEMENT (電子音)
ASUNA (オルガンほか)
能勢山陽生 (エレクトリックギター)
鎌田悠 (カセットテープレコーダー)
◆チラシ絵
漫画研究会 犀の眼 基村英行
※2日目は演奏上、やむを得ず大音量になる場合があります。ご注意ください。
※会場はとても寒いので暖かくしておいでください。
※タイトルは鈴木大拙より拝借しました
◆主催
ANTI MUSIC
antimusic8@yahoo.co.jp
◆12/24 水と土の芸術祭 最終日
◆大友良英オーケストラNIIGATA!
◆http://www.mizu-tsuchi.jp/?p=19581
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Posted by shimaf at 08時04分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2012年12月15日(土)
121215 [《変容の対象》]
15日に日付が変わり、気がつくと深夜に濱地潤一さんからメールが入っている。《変容の対象》の返信だった。3-4小節目、サックス・パート。
http://d.hatena.ne.jp/hamajijune/20121215
もう起きているには限界近い時間になっていたけれど、結局昨日箇条書きしたto do リストの8つの項目は何一つ消化されないままだった。12平均律から12段階に分けてオクターブ関係が半音ずつ圧縮されていく音程を繰り返し聴きながら、どのようにこれを移植しようか考えていると手が止まってしまうのだ。
仕方なく、ノート代わりの方眼紙にメモを残そうと書き始める。箇条書きのメモはのりで貼ってみた。乱雑な文字しか書けなかった。そのうちに床で寝てしまったようだ。4時前後だったか目が覚めて、布団に行く。
(1)音階の底となるピッチ。
(2)音階内の音:12種類(0-11のナンバーとその各オクターブ関係)
(3)仮想オクターブの音程(平均律の音程関係に限る、この音程が完全八度の場合は一般的な12平均律の調律となる。)
(1)(2)(3)はパラメータとして扱える。自由に変更して音響を組織するのか、固定して調律の個性を深めるのか。しばらくはどちらのアプローチも必要に違いないが、今回はどうするか。
+
こうした音程関係は、指定の周波数をサイン波などを使い絶対音で出力/組織する使用方法と、サウンドファイルの再生速度などに当てはめ相対的な関係で構成/組織する使用方法がある。対比的に使えば構造上同じものから異なる音響を得る事にもなる。
Posted by shimaf at 19時45分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2012年12月14日(金)
"BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW" [告知関係です。]
映像作家前田真二郎さんが発起人の
WEBムービープロジェクト"BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW"がこの度
第16回文化庁メディア芸術祭にてアート部門・優秀賞を獲得されました。
http://j-mediaarts.jp/awards/excellence_award?locale=ja§ion_id=1
前田真二郎さん 岡澤理奈さんSOL CHORD、そして参加されている作家さんの皆様、おめでとうございます!
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映像の編集を指示書という形で規定してあるけれど、声、構図、編集のタイミングなどから作家それぞれの個性がかえって強調されたり、作家自身の体験の個別性が現れてくる感じなど、
派手で分かりやすい表現でなく、その総体として表れる関係性はまだまだ示唆に富んだ予感を孕んでいます。こうしたプロジェクトに評価が与えられるというのはすばらしいなと思いました。
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"BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW"のwebサイト
Posted by shimaf at 23時15分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
121214 [《変容の対象》]
おかげさまで、だいぶ落ち着いて来たようだ。試したかったりするものや、中断していた作業なども気になりだしてきたので、空き時間にto do リストを手書きで書いてみた。
8つの項目が出てきた。それに派生する項目もまだありそうだがとりあえずそこは見ない事にする。8つですら既に敗北の域かもしれない。ただ、救いはこれらの項目が頭の中で奇麗な幾何関係を作り始めている事だ。これなら時間を注いであげる事ができるだろう。一つ一つやるしかない。
次の演奏のための音響の形はいくつか像を結び始めている。が、まだ頭の中だけの話だ。
それらが、ふと見えなくなる時期をここ数日体験し、あらためて大切にしたいと思う反面、見えなければなんの価値も生じないという世界も確かにこの世にはありそうだ、と言う気持にもなってくる。
+
14日の朝に期日前投票を済ませた。
まったく何を言っているんだという政党があって、それらの狂気にどう備えるべきなのか。誰にでも見えるようなものを対象に話を進めるのは分かりは良いかもしれないが、あまりにも醜い。
見えないものに形を与える、その思考の純度をもっともっと高めなければいけないし、高めてほしい。少なくとも日本の現状は困難な問題を非常に多く抱えているはずなのだから。
Posted by shimaf at 19時08分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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