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mimiZのライブ情報、音源などを発信していきます。

2012年09月24日(月)

《変容の対象》2011年版 初演に向けて(1) [《変容の対象》]

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2012年9月22日は《変容の対象》2011年版の初演のためのリハーサルが行われた。

この《変容の対象》2011年版は、2012年10月12日(金)『越の風2012』において初演される予定だ。

2009年の元日から濱地潤一さんとの共同作曲という形で開始されたこのプロジェクト、いつか実際の奏者の手で形になればいいですねとその時点で語ったひとつの未来が来月に実現するということになる。



リハーサル前日は特に目的もなく車を走らせて、夜道をしばらく運転した。

数ヶ月前に父がスピーカを新たに購入しており、実家に戻った時には少しの時間それを鳴らして聴かせてもらっていた。豊かな音の奥行きに魅せられて、ふと聴きたくなったのはピアノの音色だった。最近濱地潤一さんが聴かれているものと少しシンクロすることがあり、そのときもベートーヴェンのピアノソナタ30番を聴いた。豊かな変化についてあれこれと父と話した。音の質について熱っぽく語る父と話していると音の豊かさについて語る事は全く罪ではないような気になれた。

そのような経験が影響してか、最近は車の中ではなるべく大きな音でピアノの音などを聴こうとしている。父のオーディオほどの感動は無いが、ヘッドフォンでmp3を流しているよりはいくらかましに思える。この日、車に持ち込んだのは《変容の対象》2011年版のデモ音源と、グールドの弾くベートーヴェン「32の変奏曲ハ短調、6つの変奏曲へ長調、エロイカ変奏曲変ホ長調」だった。

高速は夜間工事のためあちこちで立ち入り禁止のシグナルが光っていた。
下道を走っていると、外来種の鈴虫の鳴き声がたまに鋭く車内にまで飛び込んできた。
《変容の対象》2011年版の各曲からはぼんやりと去年の記憶を刺激され、こうして形になっている事の意味を考えさせられた。
32の変奏曲ハ短調はカシオーリの演奏との比較を楽しんだ。エロイカ変奏曲変ホ長調とフーガ変ホ長調作品35の28分の演奏に身を任せて変奏形式について考えた。学生の頃にこのCDに書かれている冒頭「変奏は最も古くからある音楽の技法である。」の1文が気になっていたものの、そのときは実感を持って理解できていなかった事など。



2012年9月22日は《変容の対象》2011年版の初演のためのリハーサルが行われた。

Posted by shimaf at 00時54分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2012年09月14日(金)

120901-02 益子 [レポート]

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知恵の輪を外せるかどうかは、その知恵の輪が外されたところを見たかどうかによっても大きく左右された。おそらく一通りしかない知恵の輪の外し方において、このような感じで外された、というイメージを持てるかどうかは大きなことなのであろう。これによって半分以上の無駄な試行錯誤をしなくてすむのではなかろうか。

外れた知恵の輪はいつか外れる。解けるか解けないか半信半疑のまま迷いを繰り返す知恵の輪ほど、時間を浪費するものはないが、一度その地平が観えたならそれを信じて進む決意も固くなる。

似たようなことは、思えばいろいろなところで起きている、とも思う。1人の人生をそれに例えることもできるだろうし、集団のあり方でも関連は見られるかもしれない、一見難解な問題に対しても同様だ。
かといって、いつも自分が迷いなく日々生活できているかと言えば嘘になる。迷い戸惑い、どれだけ時間を無駄にしてきただろう、そしてこれからもどれだけ浪費していくのだろうか。どちらかと言えば迷いがちな人生を送っている自分にとって、迷い自体に完全に飲み込まれずに迷い続けるという術は(ささやかな、そして強い抵抗として)身に付いてきているようにも思うのだけど、果たして、その迷いが「解けるものである」というある種の強い確信を常に持ってそれらに対峙してきたかどうかは分からない。生温い迷いにいつまでも浸っていたいと心のどこかで願っていはいなかったか。
そう考えると、知恵の輪は、望まれる未来、問題解決、をより強く信じ実現に向わせる瞑想的な玩具である、そんな気にさえ思えてくる。


2012年9月1−2日の二日間、池田泰教さんの新作映像の撮影のために益子町へ赴いた。
池田泰教さん、録音/音響のウエヤマトモコさん、そして撮影助手の本間無量さんと再会を果たした。池田さんウエヤマさんには今年の5月に新潟で再会しているが、本間無量さんとはとても久しぶりに思えた。再会してみればいつもの変わらない様子で話もすすみ、いつもの嬉しさを感じたが、それでも皆、これまでに歩んできた経験を生かした新鮮な振る舞いが時々目に入って、なんだか不思議に清々しい気持ちにもなった。池田さんとはIAMASからの付き合いだからもう結構長くなる。それほど頻繁ではないが、節目節目でお会いしたり、会話したりとそんな付き合いが続いているので、時間の感覚が普通の付き合いとは違う質を持って来ている。

池田さんは今回、事前のミーティングで"関係性によって撮影する"というような言葉を使っていたのが印象的だった。その全容は把握できていないかもしれないが、池田さんとの会話の中ではいつも何かしらのキーワードをもらう。僕にとって池田さんとはそのような存在だ。キーワードの先にある池田さんの真意を探る過程を経て少しずつ理解が進むような、そんな関係である。


今回、池田さんは撮影時に知恵の輪を持ち込まれていた。


今回の撮影では益子町の方々とも少し知り合うことができた。益子の印象は3年前に池田さんから伺っていて、池田さんは3年前に「3 Portraits 土の人(Tsuchi no hito )」という作品を益子町で撮影しているのだけど、珍しく熱っぽく話をする池田さんの印象とその作品の仕上がりとが合わさって、私の中では益子の地に対する興味は大きくなっていた。

直感に恵まれた人は、難なく知恵の輪を外してみせたりする。こちら側は驚いても、当人は至って自然にそこに佇んでいたりするものだ。今回の撮影で知り合った高田英明さんという好青年もそんな直感に恵まれた方だと感じた。益子の印象については、ここで私が文章化できるとは思えない。自然自体も強く、人々の繋がりも強く、意識の高いものだった。


今、身の回りでそれぞれの分野で豊かな才能に恵まれた人たちがいて、たまにその人たちと何かできないか、と夢想する事がある。そうした考えの多くは物理的な距離や経済的な理由で断念してしまう事が多いのだけれど、もっと実感を持って夢想してみてもいいような気がする、そんな益子訪問となった。益子では意識の高い人たちが本当にそれぞれ結びついて確かな推進力を維持しているように感じられたからだ。私にとってはそれはひとつの理想的な姿のようにも思えたし、相対評価による単純な競争原理のみが支配しがちな世の中に対する重要なカウンターにもなっている。そんな具現化されたひとつの理想の形を私は益子で垣間みたのかもしれない。
今後、そうした可能性をより強く信じ実現に向わせる瞑想を続けるかどうかは私(達)自身の意識の問題であるようにも感じられた。


池田さんウエヤマさんの新作映像は益子の土祭(ヒジサイ)2012において会期中毎日上映される。
http://hijisai.jp/event/748/



+
写真まとめ
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.536729009676249.137910.100000174640588&type=3&l=6dd993aeb6

Posted by shimaf at 08時09分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2012年09月13日(木)

《変容の対象》2012年9月 [《変容の対象》]

画像(320x213)・拡大画像(800x533)

「数式のエレジー」と濱地さんが冒頭文を加えた今月の変容 第一動機を
2012年9月4日に受け取っていた。
http://d.hatena.ne.jp/hamajijune/20120903
http://d.hatena.ne.jp/hamajijune/20120904

9月12日にピアノパート1-2小節目をようやく送る。
濱地さんはどう思われるか(これは基本的にお互いにいつものことながら)知らないにしても、個人的には気に入った動機にはなった。時間はかかりすぎた。

Posted by shimaf at 08時10分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2012年09月10日(月)

120908 津 田 貴 司 さ ん 来 新 。 [レポート]

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2012年9月8日(土曜日)
13:00集合 (15:30ころ解散予定)
『津 田 貴 司 ワ ー ク シ ョ ッ プ
み み を す ま す a t 新 潟 ・ 鳥 屋 野 潟』


2012年9月8日(土曜日)
19:00開場 19:30開演 (21:00閉演予定)
『津 田 貴 司 / 福 島 諭 ラ イ ブ ・ パ フ ォ ー マ ン ス & ト ー ク
「ふ た つ の 音 風 景 に 耳 を す ま す」』


2012年9月8日、密度の濃い一日が過ぎ去った。時間の流れの感じ方の変化として、これまでにも密度の濃い時間という表現で捉えたことはあったけれども、今回は特に耳の、その解像度の変化と、それと絡み合うように流れていく時間というようなものが確かにあり印象的だったと感じている。

そして個人的には、情報の共有と時間の共有という、以前はほぼ同じように感じていた体験がなんだか少し分離して来ているようにも感じられるきっかけとなるような一日だった。この話はおそらく、先日池田泰教さんの撮影に参加した際に益子を訪れたときの経験とも関わるのでここではあまりうまく書けないかもしれない。
津田貴司さんも益子町と縁の深い方である。


耳の受とる情報、本来その膨大な量の情報から、我々は普段必要なものだけを選び取るようにして生活している。
それをゆっくり時間をかけて音一つ一つに焦点を当てていくと、そこには想像以上に広く複雑な音の風景が広がっていることに気がつくことになる。そしてまた、普段は人がどのように音を聴いているのかについて、向き合うことは難しい。そうした体験を参加者と共に共有できるということがいかに重要で興味深いことであるのか、津 田 貴 司さんがガイドを務めた ワ ー ク シ ョ ッ プ、み み を す ま す a t 新 潟 ・ 鳥 屋 野 潟に参加して、その意義深さを感じることができた。

津田さんが立ち止まり、あちらでこれこれの音が聞こえます、と一言つぶやく。そうするとその音がすっと聞こえてくる。不思議な体験だ。確かにその音はずっと鳴り続けていたにもかかわらず、意識の外におかれていたことに気づくのだ。

一方で、「耳が開いた状態」のままでは日常に戻れない、ゆっくりと戻していきましょう、という時間がワークショップの終わりには設けられていて感心した。

その後、参加者の感想から皆がそれぞれに多くの発見を得ていたことを共有でき、この体験は私だけのものではないという、安堵に似た経験を得た。

ワークショップ後、ライブ会場の画廊FullMoonさんへ移動の車の中で、主催の藤井友行さんが、まだ完全に閉じてはいないですね、耳。というように言ったが、確かにそのようにも感じられていた。普段よりも音が身体にめり込んでくるかのような感覚すらあった。
来るときにかけていたMonkのCDはやめて、「ベートーヴェン ピアノソナタ第30・31・32番」のCDをうっすらとかけながら向かった。


耳はまぶたのように物理的に閉じることができない。

聴き方の解像度は変化する、と仮定して、どのようにその変化と向き合うか。ライブ中にはそのようなことを思った。ワークショップ時の快晴が嘘のように、イベント開始の時間にはものすごい雷雨になり、スタートを少し遅らせることになった。津田さんの演奏中には一時的な停電もあった。その暗闇で津田さんの放つ音が一回くるりと飛んだ。美しい瞬間だと感じた。



私の演奏は、5月に画廊FullMoonさんで濱地潤一さんとの二人展をした際に唯一ソロで演奏した《無題1:氷中フロレットより移植されたもの》を12音平均律ではなく、各音程を12等分する変則的な平均律を扱えるように拡張したプログラムを走らせた。《無題1-2》ということになるだろう。実際に鳴っている音数は5月の時より少ないことはないが、円秀さんは音数が少ないように感じたとおっしゃった。
そう言われてはっとするのだけれど、12平均律から離れた音は、時には倍音/音色と関わるカテゴリーに吸収されて認知される場合もある、のかもしれない。そう考えれば鳴っている音は相対的に減ることになる。
とすると果たしてこれは拡張なのだろうか。


演奏を終了させようとした際には、外で救急車の音が鳴っていた。なんとも言いがたい印象を感じたが、終演後はすっかり忘れて話題にしなかった。



後日、見に来てくださっていた高橋悠・香苗ご夫妻に電車でばったり再会した。嬉しく話してるとその救急車の音のことを悠さんが口にされた。なんだか少し安堵した。




津田貴司さんはじめ、主催の藤井友行さん、画廊FullMoonの越野さん、スタッフの内山さん、おつかれさまでした。ご来場くださった皆様、気に留めてくださった方々、おかげさまで発見の多い有意義な時間となりました。ありがとうございました。

Posted by shimaf at 08時23分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2012年09月06日(木)

オクターブから半音までの音程をそれぞれ12等分する(3) [福系]

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少しずつ表を読み取って関係付けた音階などを再生できるようになっている。

聴いてみてすっきりする部分もあるが、すっきりしない場合の方が多く、それでもまれにいくらかの気づきがある。

自分の耳も信じられないので、長いプロジェクトになる。

とりあえず、2012年9月8日は少しだけプログラムに反映させる。

Posted by shimaf at 08時57分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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