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2013年01月04日(金)

130103 [福系]

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正月は期待していたよりは個人の作業を進める事はできなかった。が、まったく手がつかなかったわけでもなく、2日と3日は非常に限定的ではあったけれど、気になっていた読書を少し進める事ができた。



清水博著「生命を捉えなおす」増補版 をだいぶ読み進めることができた。もともと予備知識もないまま、中古で安く買ったものでもあったし、内容に魅力を感じていながらも、充分な時間が取れず寝る前にパラパラと開いては眠りにつき、今までなかなか進められなかった。この数日に主だって読書しかできない時間があり、決心して読み進めることにした。

すばらしく示唆に富んだ内容で何度となくどきりとさせられた。増補版なので、90年代に新しく加えられた部分はまだ途中だけれど、70年代に書かれたもともとの文章は一読した。生命を生物学的に捉えなおすということ、自然科学的な立場から捉えなおすとはどういう事か。当時主流であった原子論(アトミズム)的な視点からだけでは「生きている」ということの本質はとらえきれないという前提にたっている。そしてすでに、生命システムの重要な要素に「情報の伝達」が挙げられている点も非常に興味深いものだった。細かい事象についてはもっと咀嚼しなけばいけないけれど、いつもこうした文章で感激するのは科学者の冷静で構築的な視点、そして強い信念と直感に支えられた言葉達である。

最終章では「人間の社会もこの大きい生物圏に生きている自然と共同して秩序をつくることが期待されています」などと純粋な意味でのグローバリズムについて語られていること、それが各章で語られてきた生命システムに関わる各事象と結びついて強い説得力を持ち得ている事にもとても心が動いた。



+
大宮から燕三条までの新幹線の車内で、そんな柔らかな感激に心が満たされている時に、そうだと思い立って聴きだしたのはTrio Bellegarmoの「Rachmaninov: Trio Élégiaque」だった。
数日、ヘッドフォンで音を聴いていなかった事と、このCDは去年の暮れからそれでも何度か聴いて来たことも相まって、だいぶ全体のニュアンスに目が行きはじめているのを感じつつ。細部に分ければ限られた部品(音高/音価)の集合体である(でしかない)ものが、集まる事によってそれぞれまた新たな性質(相)を帯びるということの不思議、例えばタンパク質がそれぞれの組み合わせで独自の意味を持ち得ることと、純粋に音楽との類似点などを感じずにはいられなかった。

二楽章の「Quasi Variazione」その美しい冒頭の背後に新幹線内のノイズが乗る。何とも言えない印象を得た。名付けられないがこれは何かの予感に違いない、などと思っていると今まで感じていた以上にこの楽章の熱っぽさが心に届いたような気がした。

Posted by shimaf at 08時12分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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