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2012年07月07日(土)

I am we_interactive image(2) [告知関係です。]

画像(320x213)・拡大画像(800x533)

島国の日本に育っているせいか、普段のコミュニケーションというものは多くの前提の上で成り立っているように感じる。それに自国の人が相手ならば、些細な身振りや表情でおおよその心の機微を受け取る事もできるし、想像以上に複雑なニュアンスをやり取りしているのだと思う。

一方で、海外で感じるのは(特に私のようにほとんど言葉も話せない者ならなおさらだろうけれど)感覚的には明確で、しかし静かな世界が広がっているということだ。複雑なニュアンスは分からないし、必要ないような気もしてくる。明るい、暗い、楽しい、恐い。喜んでいる、悲しんでいる。
非常に分かりやすい情報だけを扱っているように思う。こうしたところにこそ、ある種のポップネスは存在しているともいえるし、それを前提に物事が進行する世界というのもたまには清々しい。そして言語の世界ではこうした静けさがあり、しかし、視覚や聴覚からは対照的な、異国の情報の渦の中にあり、まばゆい刺激を得ることになる。ここから、どのような情報が鋭く伝達し得るのかということを考える余地は出てくるとは思う。


wolfさんの作ったI am we_interactive imageのプラットフォームをたまに使用していると、写真のアップロードやmp3のリンクに対して、比較的多くの方がコメントを残してくれる。その方達からは、この写真をどう言葉にするのか、何を感じたかを伝えるという意思が強く感じられる。個人的にはこうした映像や音声情報をどう判断するかを声に出してもらえるのはかえって新鮮な感じがする。
みな同じように感じてくれているようだ、とも言える安心感と共に、しかし皆同じように感じない可能性もあるからわざわざ言葉にしてくれている、というような少しばかりの緊張感も潜んでいるようにも思う。


2ヶ月ほど前、I am we_interactive imageに参加しているChristiane Maruschka Hasselmeierさんより連絡をいただいた。彼女はピアニストで20年ほど前にはバロック音楽を演奏するために日本でツアーをした事があるという。今回のwolfさんの展覧会にあわせて、詩を作り朗読する予定らしい。それに音楽を付けられないかというのが彼女の提案だった。
数回のメールでのやり取りをした後、様々な可能性を考えたが、
とにかく素材用にと、詩の朗読の録音を送ってもらった。その声を聞いたときに、自分の中で何かが腑に落ち、方向性が定まった。あとはスムーズだった。
この場合は声に潜むある種の質感によって方向性は決定したと言ってよい。

また、この曲はオープニングイベントで再生され、展示中もヘッドフォンで聞けるようになるそうだ。(また、他にもイベントが行われ、日本からは赤松正行さんも現地に足を運び演奏されるようである。)


その後もMaruschkaさんとは写真や音を通してやり取りしている。
言葉でのコミュニケーションはぎこちないが、音や映像での情報交換は驚くほどしっかりした芯を持って行われたように思う。不思議な体験だった。

Posted by shimaf at 12時59分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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