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mimiZのライブ情報、音源などを発信していきます。

2007年12月12日(水)

EXPERIMENTAL ROOM ♯3 [福系]

画像(180x135)・拡大画像(800x600)

Dec.11,2007
EXPERIMENTAL ROOM #3
SLEEPING PEOPLE
Japan Tour 2007 in Niigata @古町woody


実際に作った本人にあって、その作家さんの作ったものに興味が持てるということが続いている。実際に足を運んだ演奏会やライブによってその演奏者の表現を素直に受け入れることができる。その場に足を運んだのだから良い悪いという価値基準は二の次でもよい。
この冬、なぜか体調があまり良くならないがライブ後は元気をもらった気持ちになったのは確かだった。いろいろな方とお話ができたし、出演者からの音楽には間違いなく様々な景色と刺激をいただいた。

DJ円秀
円秀さんは相当多岐にわたるジャンルの音楽を聴いている人だという前提があるのかもしれないのだけれど、未だに円秀さんをイメージしたときに円秀さんから好みの音楽ジャンルというのを背後に感じることができない。好んで音楽を聴いている人と接すると、この人はこういう音楽を好んで聴いていたな、というイメージがだいたい出来上がってくることもあるのだけれど、中にはなかなか固まらない人もいる。円秀さんの場合も例外ではなく、ジャンルでなく音楽そのもののイメージしかできていない。これは普通に生活していてそんなにあることではない。
だからこそ、円秀さんのDJは興味の対象になるのか。今回もきいたことのない感じを含む音楽が流れている。それらには、どこか一般的なカテゴリーに納まらない要素が含まれているのは少ない共通点とも思える。
今回はプレーヤーが一台だったこともあり、途中で針を上げ下げしてやや乱暴にカットアップ、選曲し直して行く様は演奏であり、ライブ転換時における闘争でもある。

NHK
通常メンバーからは規模を縮小したものだったらしく、ステージには二台のラップトップと2台のMIDIキーボードその他楽器エフェクター類に囲まれて2名による演奏だった。ラップトップを使った演奏のライブ感というのが問題にされることは長い間いわれているけれども、他人事ではないので今回はそれを考えるきっかけを与えてくれた。
マルヤマさんのギターの演奏が非常にわかりやすい感じで加工されていく、フィルターと色彩感ある音色とパンニング処理による多様な変化。ライブ感といえばマルヤマさんのギターは間違いなくそれを持っているけれど、それよりもそこで展開されている音の模様の方がなによりも存在感を持っている。じっと座って音の動きに集中していたが、そのような聴き方でも間違いはないのではないだろうか。
現時点では、演奏者が意味のない動作をしていないという前提がある場合にはこのような演奏形態も何の不快感を得ることなく演奏を聴くことができる。どのような些細な動きであろうと出てくる音に微妙な変化を付ける合図になっているように感じたからだ。音響の形がどのように変化するのかなどただそこに居座るだけのラップトップの中身を想像することは一つの問題解決の態度でもある。

(ただそうした演奏に対するある種の誠実さに対して、聴き手の関係を意図的に崩すか問題提起を投げかける類いのパフォーマンスも時々耳にする。ラップトップへ向かって出音とは全く別の作業(メール、チェス等)をしてみせるようなアプローチであるが、そうした話を聞くにつけいつも釈然としない気持ちになるのはそれが問題提起などではなく単に演奏精神の冒涜のようにしか感じられないからだ。そこでステージ上のパフォーマーの耳は死に、演奏は続く。ただし、出音を偽らない場合はまた別の表現とはなり得るだろう。)

また、会場のPA環境の状態によってなのだろうけれど、2曲目のドラムの音の一部がステージ中央上から聴こえる瞬間がありそうした作り手すら予期しなかったであろう事態というものにはいつもハッとさせられる。

音楽に魅せられて、実際に創作し、長い時間をかけて練り上げられたものをその時点で公開する、それが単なる再生であっても作り手がかけた時間を想像し賞賛をおくりたくなる。作者はまだ実際にそのにいて、人生の時間を使ってきたのだという事実がその音には反映していたのだからそれ以上なにを求めればいいのだろう。
サウンドのクオリティーはいわゆるツボをよく知っているものなのでにやりとさせられる部分も多かった。またどこかで聴くことができれば足を運びたい。


MIMINARY
ミミナリーを聴くのは今年9/30日のZ-1に続いて今年2回目。ギターハウリングなどを要所で使うスタイルでもあるので会場によって聴こえ方もかわるはず。その意味で当然なことかもしれないが、前回とはまた違った印象をもった。今回はキーボード(&鉄板等)ボーカルの音のバランスが前回よりも前にきていたので、前回のような音の渦に埋もれるような印象は少なくなっていたがその分加工されていても声の力というものは強く印象に残った。伸びやかに声が放たれる瞬間は解放的な気分を覚えた。また、全体の中間部分で鉄板をばたつかせている際に電源の関係か原因はわからないが火花が何度か出ていたのはひどく危険な気持ちになった。
ミミナリーは最初のNHKに比べると即興的な部分も多く含んでいるように感じるけれど、その即興性とは楽曲の展開そのものではなく、おそらく会場をどれだけ鳴らすかというようなボルテージに関係する部分ではないかと思う。メンバー4人の出す音が伺いをはかっている状態からかっちりはまって全体的にのぼって一段大きな音響状態に到達する際は眼がくらむほどである。



Pleeping People
変拍子を多く取り入れた楽曲構成は普段あまり聴いていないので、時々聴く機会があるとそれだけで何となくくすぐられるような印象を持つ。心が予測するパターンをうまくかわすように組まれたリズム型はそれだけで思わず叫びたくなるほど魅力的だ。
よく聴きなれた音楽でも車などで聴いた場合、低音部がマスキングされて強拍と弱拍が入れ替わって聴こえてしまうことがある。その際の音楽が今までに聴いたことのない魅惑的なものに聴こえてしまい一瞬だが世界の見え方さえ変わってしまいそうになる。そうした認識の倒錯や錯覚は個人的には最終的に音楽に求める部分の一つだけれども、作りながら常に倒錯していることなど元来不可能である。
一方で今日のSleeping Peopleのような音楽に触れるにつけまず感動するのは、4人のメンバーが変拍子の演奏を乱れなく演奏することだ。プロならば当たり前であろうこうした技術を身につけるための時間を想像するに気が遠くなるし、その身体から透けて見えるこれまでの個人の歴史があまりにも尊い。
あらかじめ聴き込んでいた訳はないので楽曲は常にこちらの認知パターンを裏切るように展開されて行く楽曲群は様々な発見に満ちているけれども、これは僕のように不勉強な聴き手の状態であって演奏側は身に付いたパターンを一糸乱れず吐き出していく様との差が非常におかしく思えた。演奏者の身体は一つの秘密としてそこに存在しているのは間違いなかった。
複数の拍子が同時に進行して拍子自体がうねるということはやらないようなので、sleeping peopleの音楽はサンプリングされた音源の再構築かのようにも鳴っていた。

個人的にはベースと男性とギターの女性の方が耳栓をして演奏をしていた理由を知りたかった。ドラムをセンターにして残り3人が取り囲むように演奏している姿もよかったし、少年のように演奏している姿から音楽本来の姿をみたような気がした。

Posted by shimaf at 01時11分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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コメント

ほしのさん、コメントありがとうございます。そして企画お疲れさまでした。体調もあって事前の宣伝が結局できなかったのですが、やっとけばよかったなぁと後悔しています。もっといろんな人にみてもらっていろんな感想聞きたかったです。

レポートというか個人的な感想文(乱文)で恐縮なんですけど、ライブ終った後これだけ書くだけのエネルギーは確かにもらったんですね。書かなきゃー、というなんかそういうもの。最近、気が内向きにいくことが多いのでそういうときはそういうときで、逆らわずやってしまうことにしています。(笑)ごめんさい。

それから耳栓の件、ガッテンしました。たぶん爆音の中で一度耳を壊すと音色を聞き分けられなくなるのを未然に防いでいるんですね。

shimaf 2007年12月17日 13時50分 [削除]

素晴らしいレポート有難う御座います!
一気にあの日の光景がフラッシュバックしました。

SPのメンバーが耳栓していた理由は、各楽器の音をよく聴くためだと思います。外国バンドの人たちが耳栓を使用するのをよく見かけます。以前ナゼか聞いたらそのようなことを言っていましたよ!SPもきっと(?!)そうだと思いますよ〜。

ほしの 2007年12月16日 19時00分 [削除]

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