mimiZ

mimiZのライブ情報、音源などを発信していきます。

2011年08月16日(火)

110814「ブラックアウト」 [レポート]

画像(180x135)・拡大画像(800x600)

2011年8月14日:お盆の時間の合間をぬって、ダンスの公演を観てきました。

「ブラックアウト」 | 8月14日 19時半開演 d-倉庫

ダンス: 川口隆夫

構成・照明・音響: 前田真二郎 崟利子

衣装:北村教子
http://www.geocities.jp/kagurara2000/d13

※ この日は 黒沢美香 & ダンサーズ とのシェア・プログラムでした。

最初に黒沢美香 & ダンサーズ の公演「虫道」work in progressがあり、10分ほどの休憩を挟んで「ブラックアウト」公演でした。

当日の公演は超満員で補助席の出るほどでした。会場に早めに着いたこともあり、良い席も取れました。1人だったのでなるべく集中したく、開場から開演までは目を閉じていました。いろいろな開場の声が聴こえる中で、出来るだけ遠くの人の話し声を聞き分けようと考えましたが、音の雲のようなイメージが浮かんできた段階で集中力が切れました。

公演前は、ダンスは身体の時間芸術なんだよなと漠然と思っていました。

素人の僕が何を感じれるかと思って見ていましたが、
黒沢美香 & ダンサーズの公演は静と動の振り幅の広い群舞で、今回は大仕掛けな砂時計を観ているのかも、と感じました。身体は生身の身体だからデジタルなカットアップは出来ない(決定的に)のだけど、複数のダンサーさんがそれぞれ違った時間を持ちながら舞台を構成して行くものを見ると、複数の時間の存在する(早回しはあまりない)なにかしらの全体性の動きとして観れて面白かったです。

また、群舞の場合は何かしら「正しい」動きを、全体の中から自然に平均化して見ている自分がいる事。その動きに正しければ正しいほど没個性的に動きは純化されて行く事。そこから僅かにズレるものは別の個性として認識されてくる事など。

公演中、たまに台詞の挿入がありました。ナンセンスな言葉の羅列なのですが、そちらは時間の切断/張りつけなどを強く感じました。言葉は時間を超越できるのかもしれません。

カラフルで多彩な舞台だったと思いました。


その後、転換のための休憩。

休憩中、舞台には既に川口隆夫さんと思われる方がウォーミングアップのためか、舞台でジャンプをはじめていました。その状態は休憩中続き、約10分後、照明が休憩モードから発表モードに変わった段階で、公演スタート。照明きっかけで、観客の私語もなくなる。しょっぱなから、舞台の境界をぼやかされたものでした。


その後も、舞台をジャンプしてウォーミングアップを続ける人物。シャツにはジットリと汗がにじみ始めている。演出上の音楽はなく、ジャンプの一定のリズムと呼吸音が舞台をいっそう包んでゆく。

不意に止まってシャツとズボンを脱ぎ、また同じジャンプの動作が始まるが今度は揺れる身体の筋肉が強調されて肉体と重力の関係が印象に残る。

照明の光度の変化、身体の動きのコンポジション、台詞なし、途中挿入される音楽は最小限。暗転、途中LEDスポットの導入。映像なし。
非常に要素の絞った公演でしたが、その組み合わせ方、そのずらし方によって、舞台は構成されていました。

そして、そのように最小の要素であってもこれだけの多彩な表現は起こりえるのなのだから、そのから再構成したもので作り上げる。安易に逃げない、というような強い意志を感じる舞台でした。

そして、最終的には川口さんの身体が光をもって立ち上がってくる感じを受けました。最後の最後の動きの速いダンスは非常にエレガントで美しく思えました。

また、舞台の構成上のポイント、その主に「ずらし方」の感触は何かなと思っていたら、前田真二郎さんの映画「オン」のワンシーンを思い出しました。たしか、ゴルフの練習しているシーンの音と映像のパンニングの印象的なシーン。見せるための視線が不意にずらされた時に感じる気配のようなもの。

舞台が完全に暗転したときにいっそう意識させられるダンサーの息づかいが強調されて迫ってくる事や、先ほどまで見ていた身体の運動の軌跡が目の裏で残像として残っているような感覚など。

二人の映像作家が観たいと思う舞台を作った、という「ブラックアウト」。非常に硬質な態度を感じたけれど、そこには意味深い表現が多層に関わっていたように思いました。







最後に、崟利子さんは"BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW"シリーズで作品に触れていて、初対面だったけれどこちらはとても親しみを持っていた。公演後少しお話できうれしかった。"BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW"では声の印象が強く残っていて、事前に一部の情報のみを有しているという事も面白い経験だと思った。


どちらもベクトルは違えど、すばらしいダンスの公演で、良い経験を得たと感じました。

Posted by shimaf at 18時11分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

トラックバック

トラックバックURL

http://www.mimiz.org/tb.php?ID=654

コメント

コメント投稿フォーム

名前: (この情報をCookieに保存させたい場合にチェック)
メールアドレス: (表示はされません)
URL: (名前にリンクされて利用されます)
コメント:
パスワード: (削除時に利用)

ページのトップへ ページのトップへ

menu

8

2011


  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

PHOTO

MP5-2

MP5-2

Feb.18,2008 2人mimiz(tobi+fukushima)@K.D Japon

Feb.18,2008 2人mimiz(tobi+fukushima)@K.D Japon

101203

101203

検索


カテゴリーリスト

最近の記事

最近のコメント

RSS1.0 podcast

[Login]


powered by a-blog
Copyright (C) 2007-2009 mimiZ All rights reserved.