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2011年08月12日(金)

7月の2曲。 [福系]

画像(180x135)・拡大画像(800x600)

2011年の7月に曲を2曲書きました。

1曲はクラリネットと(女)声という編成で、歌詞には八畠弘晃(ヤハタ ヒロミツ)の詩『二重立方圧』(※1)を使用しました。曲名もそのまま《二重立方圧》としました。
詩は一見謎に満ちていますが、自然の超越的な(そしてそれはあるがままの)チカラのあり方と、詩の構造上の幾何学性が合わさっていて不思議な印象を受けます。よってクラリネットの幾何学的な旋律と(女)声による旋律は対等に、一見和声的に明確な意図を持ったアンサンブルを目指しませんが、どちらもそれぞれの役割を全うする事で立ち表れるような高次のアンサンブルを目指しています。




もう1曲は、コンピュータとオーボエ、そして2本のクラリネットという編成で、こちらはリアルタイム・サンプリングとその処理を行う一種のアンサンブル作品です。「一種の」と書くのはリアルタイムサンプリングを使用した作品の可能性は多岐に渡りまだ一定の定型を持たないと考えるからです。
今回はこの編成をひとつのアンサンブル器官と考え、それぞれパラメータの変調によって響きが変更されてゆくという機能を時系列に並べました。

オーボエが処理の開始と停止を常に司ります。2本のクラリネットは処理される音そのものであるとともに、処理音とのアンサンブルを常に目指します。
リアルタイム・サンプリングという機能が演奏楽器の中に介入するだけで、アンサンブル自体に考慮しなければいけない感覚は非常に増えます。この厄介な感覚自体に向うことで得られる、時間を介した構造体に興味があります。

曲名は《a florigen unit》(フロリゲン ユニット)としました。
florigenは1936年に提唱されるも2007年まで存在が確認されなかった植物の花成に関わる植物ホルモンの名前です。2007年に存在が確認されるまでの間、様々な研究がなされそれ自体非常に創造性ある考察がなされたようです。
そして、植物にとって花を咲かせるというのはとても重要なイベントです。花の形に変異を持つものは多く発見されても、花が咲かない変異というのはほとんど見つけられないと言います。

さて、音における響き(花成)の構築として上記のような編成の人工的な器官を想定したのですが、この器官が半ば強制的に生み出していく響きの連続に、
あるいはこの「人工的な」故のこの行程をどう判断するべきかというのが今、改めて考えていることでもあります。
















(※1)

 『二重立方圧』

                詩:八畠弘晃

面(つら)

見えぬ
言葉

遮るものの
ない
大地


彷徨う

巨大な
立方体の
対流が

その
三辺交わる
頂点を

這うように

大地へと

結ばんと


立ち上がる



雲の
頭(かしら)を
鋭角に

降り注ぐ


面(つら)の
見えぬ
言葉

Posted by shimaf at 01時10分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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