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2010年12月20日(月)

《変容の対象》2009年版 [《変容の対象》]

画像(180x119)・拡大画像(800x533)

2009年版の《変容の対象》の楽譜のレイアウトがほぼまとまった。
まだ微調整とフォントの変更などは必要だが、ようやく形になってきてうれしい。トータルで33ページになった。

《変容の対象》は1月に1曲を完成させ、1年間で12曲の小品を交換作曲していくもので、最終的にはその12曲を組曲としてまとめる。2009年の元旦から開始され、2年目の2010年ももうすぐ終わろうとしているが、順調に続いており、今月の曲の完成を待てば24曲の小品を作曲してきたことになる。

作曲の指定は五線譜によって記録できる情報を前提にやり取りは行われてきた。和歌山、新潟という物理的な距離の問題が大きいのだと思っていたが、ここまでやってきて別の意味も感じるようになってきている。

結局この2年続けて作曲していて自身の書いてきたピアノパートを見直してみると一貫して踏み越えなかった一線がある。それは人間の身体的限界を明らかに超える表現を採用するか否かという一線だ。当たり前に思えるかもしれないが、しかしこれは今のこの時代にあっては決して当たり前のことではない。
私自身が演奏する事が難しい表現は当然あるが、訓練された身体であれば大概の演奏者には演奏可能であろう範囲には留まっている。
つまり、《変容の対象》は人間によって演奏されるという事を前提に作曲され続けてきたしその一線を結局超える気配はとうとうなかったといえるのである。

五線譜で作曲するという事の意味は次第に変化していくかもしれないが、五線譜の作曲作品の演奏によって表出されるものは、突き詰めてみれば身体的な緊張と緩和の身体情報そのものであるかもしれない。音楽によって放たれた身体情報が聴き手との同期同調を導くというという事は、経験的に多くの人が知っている事ではないだろうか。

だからこそ非身体的な、しかし聴き手の身体に効果する表現を扱うということの差異にもいっそう意識的になるべきなのだろう。(一度サンプリングされた音情報であれば、同時発音数は人間の身体が同時に押さえられる限界数に左右される必要もなければ、楽器固有の音域というものすら超える事は容易である。)

一方で《変容の対象》シリーズの音源化にあたっては実際の演奏録音は行わない方針でもある。サンプリング音源を使用したMIDI演奏によるものになる予定だが、ここでその録音が最終的に扱うものは身体的な情報に関わる表現を含んでいなければならず、それなくしては決して成功とはいえないだろう。という少し倒錯した状態にはなるにはなるが、記録メディアを扱う表現においてはそれは可能でなくてはならないことだとも言えるだろう。

Posted by shimaf at 02時03分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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