2009年11月08日(日)
091107-08 [福系]
最近は単調に日々は過ぎていくようだけれど、気持ちだけはいろんなところへ思いを巡らせている。気持ちを巡らすことは時間と力が必要で、すべてが楽観できるものではないけれど、なんとも不思議で大切に感じなければいけないものを再確認させてくれる。
昨夜もコロンビアのエレピアンを弾きながら日付をまたいだ。前回とまた違ったものが出来ている。音数のバランスもまずまず程よいあたりも見えて来た。基本的には即興だけれども、一定のループ素材に対してどうアプローチしていくかという方法論を採用している。
これまでどちらかというと、無計画な即興を良しとしていたのだけど、ここではそれはひとつやめている。音色はどれも同じエレピアンの音なので録音上はループ素材とそれに絡まる演奏とが混じり合い不思議な主従関係を残す場合がある。今回の興味はおそらくその辺りに落ち着きそうだ。
色彩的にはやや足りないかという気持ちもしているが、その辺りをどう考えるかがなかなか落ち着かない。興味の主軸はもうぶれそうもないので後は繰り返し聞くことに耐えられるものにすべきかどうかだ。
10月30日に無理矢理作ったムービーテスト(このブログでも公開した)は、どうも納得がいかない。その後もフレームレートを上げて録画することができず難航中。結局JAVAの勉強を少しずつ進めている。現在のMax/MSP/Jitterの環境はJAVAと強力な結びつきを持っていることだけはようやくわかって来たようだ。この辺りに詳しい方がいたらぜひ協力をあおぎたい。
現在続いている《変容の対象》11月は僕の動機からスタートした。今回は土居哲真監督のセルフドキュメンタリー映画「belief」に土居監督とやり取りした中で採用した音組織の考え方を採用している。この作品の音楽を作るなかで土居監督とお互いに満足のいくものを作ろうと長いやり取りがあったことを思い出す。
結局、この頃ピアノに向かい合ったことで、土居監督の次回作にも誘っていただき、その録音中に副産物として出来ていた音響を「OTO MO NAKU UGOKU MONO」として2008年にまとめることに。そしてその頃のmimizライブで僕は珍しくpianoとコンピューターを演奏して、それが偶然濱地さんとの出会いに繋がって、現在《変容の対象》を続けさせてもらっているということになる。ゆっくりとしているがどれも重要な出会いだと感じてやまない。
その《変容の対象》に持ち込んだ音響組織というのは、実にシンプルな考えがもとになっているけれど、その割には独特の澄んだ響きをもたらしてくれるので心に残っているものだ。
まだうまくまとめていないけれど、それは
「ある中間音をひとつ決定し、その音から上下にいくらかの対称性を維持して和音を構成する」とは言えるものだ。
特に今回は厳格な対称性には縛られず響きを見つけていきたい。
Posted by shimaf at 14時01分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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