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2008年11月28日(金)

今年の宿題を考える。 [福系]

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2008年11月27日は新潟の芸文(りゅーとぴあ)に上原ひろみさんが来たので観に行きました。
上原ひろみさんは去年も同じ会場にいらしていたのでほぼ一年ぶりに観ることになりました。
また長々書いてしまいそうなので結論から。
去年よりさらに成長された印象でとても得るものの多いライブでした。何回か涙腺が緩む瞬間がありました。



********
僕自身は今年から、濱地潤一さんとやり取りとする機会に恵まれて、その中でいくつか整理しないといけない要素やキーワードが出てきていました。

今回上原さんの演奏を聴きながらなぜか、そのキーワードが頭を何度もかすめる瞬間がありました。

[引用]
ジャズの場合、テーマとなる旋律や和声進行などは曲全体を通して重要な要素であることには違いないのですが、しかし実質はそのテーマの「変容そのもの」にこそ演奏の醍醐味が感じられます。演奏を聴いている際のおもしろさとは、既知のテーマの形が意図的に変形されゆがめられた瞬間が多いです。ある基準となる要素(テーマ)が変容されていく様子を知覚するには前提として聴き手の中に元となるテーマが認識されていなければいけません。このことだけ考えてみても変容の認識とは、決して一元的な音の羅列だけで成立しえないものかもしれません。ジャズの世界が歴史的に美しい(もしくは印象的な)旋律を大切にして受け継いできているのも、そうしたものを引用、借用するほうが、即興や変奏の技術をより提示しやすいことに由来するのでしょうか。

[語法の借用と感情]
ジャズの世界は非常に厳格に語法が確立されているようにも感じます。聴きながらそれは時にノスタルジックな気持ちにもなります。無論、上原ひろみさんたちの演奏にももちろんこれまでのジャズの歴史をふまえた語法が多く登場します。時にはロックやエクスペリメンタルな響きの借用も観られました。ただそれだけでは、なるほど、と思えるに留まるのでしょうが、時にそうした借用などの技術を超えて、演奏者個人の感情が表出するような瞬間が見られます。今回の演奏の場合では、それは大概音数と音の強さの増大をもってなされました。楽器を通して叫んでいるような感覚、が聴いているこちら側へも伝わるような瞬間ですが、それはとてもすごいものです。こうしたものは楽曲構造の問題から離れて奏者一個人の問題になりそうですが、濱地さんが以前に楽器のダイナミズムと呼んでいたものと通じるのかもしれません。


[ ]
後は余談ですが、演奏の強弱の幅など物理的な数値にしてみれば些細なもの(宇宙的な意味での巨大な衝撃から顕微鏡の世界の中の微細な振動という稚拙な想像からの系列を並べてみても)かも知れないのに、その変化の絡み合いをお客さんのほとんどがが読み取ってみんな同じように感動したり気持ちを高めたりしている姿というのは当たり前なのかもしれませんが、でもすごいことだと思います。それだけ演奏者が聴き手の求めるものを丁寧に提供し、その期待以上に高めることに成功しているということなのでしょう。


Posted by shimaf at 00時49分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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