2008年06月10日(火)
SAXをプロセッシング。 [福系]
今年の2月高円寺の円盤でmimizの演奏をさせてもらったことが縁となって、sax奏者でありコンポーザーでもある濱地潤一さんとのやり取りが現在少しずつ続いています。
作品/演奏の考え方もその後blogやメールでやり取りする中で感じるのですが、身体性と作曲理論との両バランスがあり、どちらかに大きく偏っている感じがないのは大変貴重です。濱地さんは和歌山在住の方ですが東京等で活動の幅も広げておられます。
先日、その濱地潤一さんから一枚のCDRが送られてきました。今回は、それらを使ってコンピューター上でプロセッシングするということが約束になっています。CDRには濱地さんの演奏されたsaxとギターによる作品をはじめてとして、特殊奏法による演奏、フレーズの断片が記録されていました。
それらはどれも丁寧に録音されており、最初に聴いたときにあれこれとアイディアが浮かびました。最近は好んで音楽を聴いていないせいもあるからか、純粋に音楽体験として聴けることも少ないのですが今回は映像的に音が迫ってきてそれも貴重な体験でした。
これらの録音は、それだけでも一定のテンションを保っているので下手なプロセッシングは不要なのではとも思ったのですが、どのような可能性があるのか分からないので時間を作ってあれこれ試させてもらっています。
みみづは昔、演奏楽器のひとつとしてザフーン(xaphoon)をつかっていたことがありました。ザフーンは別名バンブーサックスともいわれてるように竹でできたリード楽器なのですが、福島が吹くと(手癖で吹くので)呪詛のようになってしまってメンバー内でも少し怖いのでは?という話がでたこともありました。
ただ、以前からリード楽器とプロセッシングの相性はいいと感じていたこともあって興味はあったのですが、濱地さんのような演奏能力のある方の音を処理させてもらうのは非常に緊張もしますが、大変光栄です。
ということで、こうした処理プロセスは今後も続けるとして、処理素材はだいぶたまって来たのでそろそろ濱地さんへ一枚目の返信をしたいと考えています。録音素材は膨大ですべてを網羅するにはまだまだ時間がかかりそうです。
濱地潤一さんは今月19日に高円寺円盤にて演奏されます。asunaさんとも演奏されるのでしょうか。
高円寺「円盤」
2008年6月19日
19:00-/Charge¥1500
「日々の音楽〜わたしたちのはなし〜」
LIVE:asunashibata濱地潤一/アヤコレット/大城真/LIVING ASTRO
Posted by shimaf at 08時07分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
濱地 潤一さま
コメントありがとうございます。福島です。
近々1枚目のCDRを送らせていただきます。細かくはまた別途書かせていただきますが、濱地さんの音源から最初に頭に浮かんだ音響のイメージは、形にするのはまだ少し時間がかかりそうです。今回はこちら側の処理構造に音源を入力し、しばらく処理を続ける中で比較的良い結果と思われたものをまとめる形になりそうです。もう少しお待ちいただけたらと思います。
次回19日のライブに足を運べるかはまだ現在調整中です。すいません。できるだけ足を運びたいのですが。。
asunaさんにもよろしくお伝えください。
今後ともよろしくお願いいたします。
福島様、ライブの告知までしていただき、感謝いたします。おそらく、田口さんのブッキングでasunaさん、shibataさん、私でのトリオということになっているかと想像します。
サックスというリード楽器を操るものとして、福島さんにプロセッシングをやっていただけることを光栄に思っています。
福島さんのサウンドスケープを「見る」のを楽しみにしています。
サックスの様々なヴァリエーションを聴いていただけるように少々過剰にトラックをレコーディングさせていただきましたが、福島さんの感性に触れるものが少しでもあれば幸いです。
プロセッシングの素材楽しみにしています。
濱地 潤一